コンゴの最も古い先住民族の1つ、ムブティ族(Mbuti)(バンブティ族(Bambuti))から「樹皮布=タパ」のご紹介です。
ムブティ族はコンゴ民主共和国の北〜北東にある広大な熱帯雨林であるイトゥリの森に住み、15〜60人ほどの比較的小さなコミュニティを作って狩猟採集をしながら生活をする部族です。

「ムブティ」(バンブティ)という呼び名は、コンゴに住む複数のピグミー部族の総称です。生活必需品のタパ布はなにかと使える布として、たとえば腰に巻いて「ふんどし」のように使われたりします。
「ラフィア」と呼ばれるヤシの葉を木づちで叩いて繊維と繊維を絡ませて作った布です。

●●●がアクセントになっています。イトゥリは毎年たくさんの雨が降る「レインフォレスト」(Rain Forest)です。●●●がもし大きな雨つぶを表現したものだとしても不思議はないように思います。
黒い塗料の原料は木炭と果汁を混ぜたものを使用しているのだそうです。

やや大きめの穴が1箇所と小さい穴がいくつかありますが、ふんどしとしてのご使用に問題はありません。
素朴でてらいのないエキゾチックな布です。自然だらけの熱帯雨林からやってきたものですが、無機質なコンクリートの壁や白い壁に飾ってもしっくりくるようです。
▲2019年9月14日-10月6日まで新宿・Bギャラリーで開催された「タパ―坂田和實が見つけた94枚」展の様子と刊行図録です。
▲こちらは参考画像です。「Rowley Gallery Blog」より転載させていただきました。
染めるのに手間がかかるためなのでしょうか(?)、白系のタパより見つかる数がすこし少ないように思う茶色の渋いタイプです。ひっくり返して穴をのぞいてみたり、振りまわして憂いを払ったり、そのときの気分に合わせてご使用いただけましたら幸いです。
ムブティ族での使用と経年によるヤブレ・穴あき・色落ち・色ムラ・汚れ・シワ・畳みシワ・ほつれといったダメージがあります。
詳細については画像をご参照お願いいたします。少し明るめの照明の元で撮影した写真となります。
<参考サイト・参考文献>
「
ムブティ族」(wikipedia)
「
ピグミー」(wikipedia)
「
タパ−坂田和實が見つけた94枚−」(beams.co.jp)
「
書籍|タパ―坂田和實が見つけた94枚」(kogei-seika.jp)
●原産国
コンゴ民主共和国(元ザイール) DR Congo
●部族
ムブティ族/ピグミー Mbuti/Pygmy
●おおよそのサイズ
約77.5 cm × 約40.0 cm
●年代
20世紀
●来歴
Ex. 現地収集品 in situ
Ex. private collection(US)
【重要】
*部族で使用されてきた年季の入った布地です。
*ムブティ族で使用されてきたことと経年によるヤブレ・穴あき(やや大きめの穴が1箇所と小さい穴がいくつかあります。)・色落ち・色ムラ・汚れ・シワ・畳みシワ・ほつれといったダメージがございます。
*シワについて→軽く湿らせた布をあてがったあと低温でそっとアイロンをかけることで、多少シワを抑えることができます。
*表記にないダメージや汚れ等がある場合があります。
[ン・マのアイテムについて]
モニターにより見え方が異なる場合がございます。こちらは新品ではございません。長い年月を経てアフリカで使われてきた「自然の風合い」として、細かいキズやシミなどがある場合がございます。ビンテージの良さをご理解の上、ご注文をお願いします。状態に関してより詳しくお知りになりたい場合は、ご注文前にメールにてお問い合わせくださいませ。