ナイジェリアの北部で見つかったムムイェ族の木像です。

ムムイェの居住地域は外からのアクセスが難しく1950年代末頃まで比較的外部との接触が少なかったため、いまなお部族の古代からの伝統をいまなお残しているといわれています。

ムムイェのこうした木像は祖先の霊や精霊を象ったものといわれています。膝や腰をちょっと曲げて、前かがみになったような立体的スタイルが造形的な特徴かと思います。
(なかにはウルトラマンの母にそっくりな髪型のものがあったりと元ネタかと思うような造形のものも存在します。)
参照サイト:「
アフリカンアート ムムイェの木彫」「
アフリカ美術講座」

(マコンデほどではないにしても、)ムムイェの木像は日本でも割と紹介されているようで、その造形が日本人にもなじむようななにかの要素を含んでいるのかもしれません。
正面からの見た目もとても素晴らしいですが、背中に不自然に感じる謎のボリュームがもたされており、大変味わい深い後ろ姿となっております。

こちらの像は普段見なれているタイプとはまったく異なる奇異な作品です。パッとひと目でお分かりのように肩の部分に顔が2つついています。おそらく男女一体を表現したもので、乳房と男性器が表現されています。
それぞれ微妙に異なる顔立ちをしています。片足を上げてのしのしと歩いているような双頭モンスターの雰囲気です。

非常に稀少な2つの頭を持つムムイェ像です。
背中の一部にダメージがございます。その他、ダメージ等がございますが、今後の維持や作品としての観賞には問題なく、状態は良好といえるかと思います。
簡易的な台座が付いています。状態その他、詳しくは写真をご参照くださいますようお願いいたします。
●原産国
北部ナイジェリア もしくは カメルーン Northern Nigeria or Cameroon
●部族
ムムイェ族 Mumuye
●材質
木、顔料
●おおよそのサイズ
(本体)高31.0 cm x 幅12.5 cm x 厚8.0cm
(台座)高2.3 cm x 幅11.8 cm x 厚9.6cm
●重さ
880 g
●年代
20世紀初頭から中頃
●来歴
Ex. in situ
Ex. Gallery Collection(de)
【重要】
*こちらの木像には写真の簡易的な台座が付属します。木像にしっかりと固定されています。
*経年によるカケ・スレ・キズ・色落ち等のダメージがございます。
[ン・マのアイテムについて]
モニターにより見え方が異なる場合がございます。こちらは新品ではございません。長い年月を経てアフリカで使われてきた「自然の風合い」として、細かいキズやシミなどがある場合がございます。ビンテージの良さをご理解の上、ご注文をお願いします。状態に関してより詳しくお知りになりたい場合は、ご注文前にメールにてお問い合わせくださいませ。